真摯に語ってくれ。自民・民主党首討論会 [ニュース&コラム]
64年前の日本を比較し実績を語る現職総理の麻生太郎氏には呆れるばかりである。 それに控え、民主党首の鳩山由紀夫氏の官僚の天下り阻止と無駄な税金の使用を抑えるのには同意だが、「チェンジ」というオリジナル性に欠けた言葉に落胆した。自分の言葉を信念を持って取り組んでほしい、党首討論会であった。
12日、都内のホテルで麻生太郎内閣総理大臣と鳩山由紀夫民主党代表による、党首討論会が開催された。主催は、有識者でつくる「新しい日本をつくる国民会議(21世紀臨調)」。
本討論会は、与野党の党首の二人が、政権構想やマニフェスト、政策に関する論点を語ったのち、30分の持ち時間で、鳩山代表が麻生総理に質問する第一回党首討論を、そして麻生総理が鳩山代表に質問する第二回党首討論を行うという構成である。討論を通じて、麻生総理は、責任ある与党のこれまでの実績と「日本を守る」ことの意義を訴えていた。会の最後の感想で、64年前は、この辺り(会場となった港区付近)は一面の焼け野原となったが、皆さんの家族が今の日本を再興して今日の繁栄がある、8月を是非、日本を考える月にして欲しいといった趣旨を述べて討論をまとめた。
一方、鳩山代表は、官僚の天下りを抑え、無駄を排除し消費税を上げることなく、マニフェストにある国民への支援策を実行したいと語り、それには政権選択である「チェンジ」が必要だと強調した。主催者を代表して、飯尾潤政策研究大学院大学教授からあった質問に対し、もし民主党が総選挙で単独過半数をとったとしても、社民党、国民新党と協調して行動すると明言した。
今回の討論会は、インターネットを通じて、朝日新聞、読売新聞、日経新聞の共同ネットニュースサイトである「あらたにす」を通して生中継が行われた。また、スカパー、ケーブルテレビで配信を行っている「日テレNEWS」もノーカットでライブ中継を行った。ネット社会を睨み、有権者が投票材料となるような議論が幅広く、国内に伝えられた意義は大きい。
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