クーデター後、ホンジュラス情勢。コスタリカ大統領仲介による交渉再開 [ニュース&コラム]
6月28日にホンジュラスで起きたクーデターで同国のホセ・マヌエル・セラヤ大統領が国外追放されたことをめぐり、コスタリカのオスカル・アリアス・サンチェス大統領が仲介したロベルト・ミチェレッティ暫定大統領側との交渉が18日再開した。
交渉はアリアス大統領の仲介で先週始まったが、すぐに行き詰まっていた。セラヤ氏側の代表団はグアテマラやニカラグアなどから、ミチェレッティ氏側の代表団が待つアリアス大統領の官邸に1時間遅れで到着した。
アリアス大統領は交渉の再開に先立ち、国民和解のための政府を目指すと述べ、交渉ではセラヤ氏の大統領復帰とクーデター首謀者の恩赦を提案したが、ミチェレッティ氏側は拒絶した。しかし交渉に近い外交筋はAFPに、交渉は48時間以内にまとまるとの見通しを示していた。
交渉が行われているころ、ホンジュラスの首都テグシガルパでは、セラヤ氏の支持者約2000人が同氏の大統領復帰を求めて大規模な抗議行動を行った。テグシガルパでは連日同様の抗議行動が展開されている。
ホンジュラス軍は抗議行動と、ホンジュラスに帰国する姿勢を崩していないセラヤ氏の動向に警戒を強めている。セラヤ氏がニカラグアあるいはベネズエラの軍部隊とともに、ニカラグアから陸路ホンジュラスに入るとのうさわがあり、ホンジュラスは国境監視を強化している。
米国は、セラヤ氏の帰国の試みは暫定大統領側との交渉の破たんにつながる恐れがあるとして帰国しないよう求めている。
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