深刻な状況。タリバン、6月に拘束の米兵ビデオを公開 [ニュース&コラム]
タリバンよ、どうしたいのか? 君たちが、良政を約束出来るならば、こんな事にはならなかったはず。自国を他国に踏みにじられる事を良しとは思わないが、あなたたちにも問題はある。国民が納得する国のビジョンと平和国家を目指す証を立てなさい。
アフガニスタンの旧支配勢力タリバンが、6月下旬に拘束した米軍兵士のビデオ映像を公開した。当局やビデオを見たとの証言から19日、明らかになった。
ビデオは28分の長さで、前週末にインターネット上に投稿された。6月30日にアフガニスタン東部でタリバンに拉致された米軍兵士が、淡い灰色の同国の伝統衣装を着て床に座り、米軍にアフガニスタンからの撤退を求めている。
米国防省は兵士の身元を明らかにしていないが、兵士は画面に映っていない人物に対して話す形で「わたしは基地の外で拘束された。巡回していた警備隊から遅れをとって拘束された」と述べているという。
イスラム強硬派のタリバンを政権から追放した2001年の米軍主導のアフガニスタン侵攻について尋ねられる場面では、「ここに来てから、ここの人びとがいかに暮らし、生活が成り立っているかを実感した。われわれはまさに独立国家を侵略したのだ」と答えている。
また、自分と同じ米国人へのメッセージを促され、外国軍はアフガニスタンを去るように呼び掛けた。さらに、「わたしたちを帰国させてほしい。そうすれば、わたしたちは自分がいるべき場所にいることができ、ここへ来て時間や命を無駄にせずに済む」と訴えている。
テーブルの前に座り、緑茶を飲み、なにかを食べながら兵士は「タリバンは自分を客のようにもてなしてくれている」と述べる。しかし家族のことに話が及ぶと動揺し、「家族に二度と会えないのではないかと思い、怖い。家に帰れないかもしれないと思うと、とても怖い。拘束されるということは恐ろしいほど不安なことだ」と気持ちを語っている。
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