『挫折』エピソード2 前兆! [挫折について]
評価を得はじめた事に浮かれはしなかった。
それどころか、一層仕事に励んだものであった。
だが、数ヶ月もすると実践の要求と所属する会社の
重要案件が次々と舞い込んできた。
実践は、業界で数誌しか発行されていない年間本の編集主幹業務。
データ集積が伴い、それに添った分析を伴い困難を極めた。
また、後発出版物となるので、それなりの魅力を加味する必要があり
編集企画に頭を悩ませたものであった。
実際の作業は、ライターを兼任していた編集者が一人で仕上げる。
僕は、方向性を導き出し目玉コンテンツを作り出す作業に終始し
監修者を探し依頼をする役目に留まったが、本を成立するにあたり
肝心の不足データを補うのに相当の苦労が必要となった。
会社は、闇雲に何が必要で不必要なのかを分からずデータ収集していたのである。
次に、困難を極めたのが所属会社の子会社の建て直しであった。
この小さな会社を統括する立場に抜擢された事はある意味、僕の致命傷となった。
少なからず、会社とはいえ、その体を成していないグループ各社の雑用部署程度であり
10人程度の社員は、一様に個人のスタンドプレーで我がまま気のみ気のまま状態。
自分の役割は、今後、この弱小企業を親会社に頼らず、社外収益を上げることに苦心し
そのための組織構築やドメインの制定まで着手し困難を極める事に。
結果として、僅かな期間で効果が上がり会社らしくはなったがそれなりの犠牲も出た。
その様な時期に、新たなミッションが会長より下された。
続く
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