『挫折』3年前エピソード1 [挫折について]
現在、40代後半。
いや、50歳に迫る年齢である小生にとって、
3年前の出来事は、ある意味致命的であった。
ヘッドハンティングで転職した小生にとって
勤務した会社が最後のお勤めの企業と心に決していたにも関わらず
わずか二年足らずでの退職へとなったのでした。
その会社は、上場を目前にして近代化経営を目指す為、
僕を幹部として受け入れた。
僕の大学の先輩である方が、メガバンクを早期定年退職され
同じくヘッドハンティングで、僕より一年前に在籍されていた。
その先輩は、僕に声を掛けた理由としては、「
「自分一人では、とうていこの会社の体質改善は難しいし
どうしても君にやってもらいたいことがあると……」
僕は、二ヶ月間悩んだ挙句、
近代経営でwebの電子書籍の先端会社で、
プロデューサーや編集とやらで、
自由に厳しく愉しんでいた会社から転職することになった。
転職先は、これまでの仕事と正反対の旧体質の
営業会社であった。
そこで、情報戦略を統括する立場になり
日夜、仕事に励んでいた。
何もかもが、素人でいい加減で、破天荒な方が多く
どこから仕事に手をつけたら良いのか迷う日々が続いた。
席も、一週間単位で全く違うセクションのグループに座らされたりで
仕事の効率も上がらなかった。
というより、組織をこれから構築するに当たり
得意の企画を練ることに終始していた。
と、同時に営業会社なので営業に同行し
一日、20社訪問も余儀なくされたが、それはそれで
同行する各事業部の営業マンと交流する事も出来、
楽しい一面はあった。さらには、その仕事自体を把握するのに
時間は掛からなくて済んだ。
二週間の営業研修とでもいうのだろうか?
各部門長は、戦々恐々と僕に近寄っては離れ
時折、親しげに話しかける方もいたが
後から聞いたところによると、鳴り物入りで入社した異業種の
方がどういった人物か興味深々だったらしい。
そんなこんなで、2ヶ月くらいするとようやく座席が固定し
本来の仕事に集中する事が出来た。
というのは、全く違った部署にいるとそこの仕事の手伝いを
頼まれる羽目になる。
案の定、専門の企画部門から、自分たちでは手に負えない案件を
まるまる放り込まれたことがある。
仕方が無いので、自力で解決しリポートを社長に提出したときには
喜んでもらったのは記憶に残る仕事でした。
社長曰く、「一ヶ月前に関係部署に依頼した案件が暗礁にのり
わずか、2日でリポートが出来上がるというのは不思議な事だ!
君たちの業界、世界はこういう答えが出しにくい事も諦めずに
取り組むんだね」
そんな、ほめ言葉を頂いてからの始まりはとても
前途を明るく照らしてくれたものでした。
次回へとつづく
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