アジア解放戦争 【連載小説・あらすじ編】 はじめます。

本ブログでの正式な書き込みは、

先ずは小説のあらすじ篇から始めることにしました。


『アジア解放戦争』

―大いなる自由を求めて、坂本大学が奔る―　
【連載小説・あらすじ編】

過去に、かってこの国は歴史上に残る惨事と悲劇を起こしました。

このこと自体は肯定できるものではありませんし、

反省すべき出来事だと思います。

僕は思うのです。アジアが欧米列強に浸食され

植民地化されていることに志ある方は心を痛めていたと。

また、痛烈なまでに悔しい思いをしていたことと。

現代人にも想像できることは可能と信じ、

本来、日本が取るべきだった道であり、

自由解放を目的とした戦争だったらと、

僕なりに小説化してみる試みを

してみたいと思い立ち、本日より「あらすじ編」を

公開することにいたしました。

されど、僕自身は戦争を肯定するするつもりはありません。

もし、あの時代に戦争しか方法がなかったならばと

仮定した場合の小説化です。

なお、本小説に対しての誹謗中傷はお断りいたします。
万一、不適切なコメントやトラックバックがあった場合には、
消去および適切な処置を執らせていただきます。
また、反響がない場合は他のサイトに移設するか連載を中止する予定です。
出来れば、感想などのコメントを頂ければありがたく存じます。



【はじまり】

1930年(昭和5年)、アジア全土が欧米の植民地化寸前に……。

ただし、一カ国のみ辛うじて独立国家を維持している国が存在していた。

極東の端、小さな領土で島国の日本であった。

この国は、明治維新を経て文化が咲き誇った大正浪漫を経て昭和という時代に

入り5年の歳月を経ようとしていた。

当時の日本の政策は、欧米諸国の列強と手を結び表面的には

かろうじて独立国家としての威厳を保ちつつも、

度重なる不平等条約の締結に喘いでいるのが現状であった。

その間、周辺国のアジア諸国は全て欧米の

植民地化となり果てていたのであった。

また、日本国政府と官僚は常に頭を悩ませていたが

現状を打開すべく奇跡の人を探していた。



【奇跡の人、現れる】

坂本大学。最後のサムライ魂と自由を受け継いだ男が忽然と現われた。

明治維新の立役者、坂本竜馬の子孫であった。竜馬は謎の死を遂げたが

その子孫は、先祖を遥かにしのぐ器量と行動力を持ち合わせ

突如、歴史に名乗りを上げたのであった。

大学は、維新で暗殺された竜馬が、若き頃長崎で一晩だけの

甲斐性で生まれた子の末裔である。当然、歴史から遠ざけられ

薩摩と長州が保護し、隠ぺいの意味もあって琉球の地に

住まわせていたのである。

その後、竜馬の子は名を改められ「坂上太郎」と名を名乗り

、また、その子も坂上の性を名乗っていた。

明治25年、竜馬の孫にあたる坂上宿毛に対し、

旧薩摩藩出身の琉球統治領事の佐土原が、事実を打ち明けたのであった。

佐土原の意図は何だったかは謎であるが、

絶対的な秘密を政府高官が漏らしたのは、

坂上に対する何らかの意図があったのであろう。

事実を知った竜馬の孫の坂上宿毛は、数年後、

その子である「坂上一馬」を養子に出し、

「坂本大学」と改名させたのであった。

この時、坂本流摩は25歳。異彩を放ち琉球一の頭脳を持つと

いわれ知らぬものは居ないほどの人物となっていた。

それ以前に、実の父、坂上宿毛から15歳になる頃に、

亡き坂本竜馬の子孫である事を打ち明けられていた。

事実を飲み込む事も、その事を理解する能力も長けていた

大学は、自分でも驚くくらいの冷静さと

今後の自分の役割を察知していたのであった。

その後、天才、坂本の名を聞き及んだ東京の中央政府は、

特別な教育を施すため急ぎ東京へ召喚することとなった。



次回へ　つづく